話題の3Dペンを子供にプレゼントしたいけど、どれがおすすめなんだろう…初めてだと難しいのかな?どんなものが作れるのか教えてほしい。
こういった疑問に答えます。
実際に3Dペンを買って使ってみた私が、写真を添えながら解説していきます。
初心者や子供におすすめの3Dペン3選
メガハウスの3Dドリームアーツペン
3Dドリームアーツペンとは、ジェル状のインクに特殊な光を当てて固める3Dペンです。
値段はセット内容にもよりますが3000円くらいでも買うことができます。
3Dドリームアーツペンのメリットは、コードレスなこと、そして熱を使わないのでこどもでも安全に使えることです。
また、インクが自動で出てくるわけではないので、自分のペースでゆっくり作業ができます。
デメリットとしては、インクが固まるのが遅いことです。
後に紹介する溶解プラスチックタイプがすぐに固まるのに比べると時間がかかります。
溶解プラスチックタイプの3Dペン
光で固まる光硬化樹脂とは違い、高温で溶かしたプラスチックをペン先から出すタイプの3Dペンです。
値段は、モノにもよりますが3000円くらいから買うことができます。
メリットとしては、フィラメント(材料の細いプラスチック)がすぐに固まることと、追加のフィラメントが割と安く買えることです。
デメリットは、ペン先が高温になることです。
やけどさえ気を付ければ、こどもでも十分扱えると思います。
3Doodler start +(スリードゥードラー スタート +)
こちらも溶解プラスチックタイプの3Dペンですが、低温で溶ける専用プラスチックを使うので、高温にならずこどもでも安心して使えます。
メリットはコードレスなことと、低温で扱えることです。
デメリットは追加で購入する際の専用フィラメントの値段が高いことです。
私はこの3Dペンが欲しかったのですが、本体の機械も専用フィラメントもちょっと高いので諦めました。
金銭的に余裕があるならおすすめです。
【レビュー】実際に購入して使ってみた
私が購入したのは溶解プラスチックタイプの、homecubeの3Dペンです。
箱のどこにも「homecube」とは書いていないのですが、Amazonで購入したときの商品名がそれでした。
セット内容
セット内容は以下の通りです。
- 3Dペン本体
- PLAフィラメント(12色)
- 電源アダプタ
- USBケーブル
- ベース
- 指サック2個
- 説明書(英語、日本語)
- 紙型(描画方法)
- 透明PC断熱板
こちらが3Dペン本体で、温度やスピードを表示するディスプレイがあります。
側面には、フィラメント排出ボタン、フィラメント送り出しボタン、スピード選択ボタンがあります。
重さは60gで、子供でも扱えるかと思います。
ペン先には小さな穴が開いていて、ここからフィラメントが出てきます。
後ろ側には電源入力ポートと材料導入口があります。
ペンを使わないときは付属のベースに立てておけます。
電源アダプターとUSBケーブルを繋いでコンセントに挿して使うのですが、コードの長さは115cm程でちょっと物足りないかもしれません。
フィラメントは12色入っていて、1本の長さは3メートルよりちょっと短いくらいでした。
指サックは大きさの違うものが2個入っていました。
説明書と型紙が、日本語と英語で2冊ずつありますので英語が読めなくても安心です。
サンプルの下絵が載っているので、最初に何を作ろうか迷ったら、とりあえずこれをなぞればいろいろ作れます。
作業は透明PC断熱板の上で行います。
使い方
まずUSBケーブルで本体と電源アダプターを繋ぎコンセントに挿すと、フィラメント選択画面になります。
付属のフィラメントはPLAだったのでPLAを選択すると、温度がみるみる上がっていきます。
ライトが青く光れば準備オーケーです。
ペンの後ろ側からフィラメントを差し込み、送り出しボタンを押します。
フィラメントがペンの中に吸い込まれていき、しばらくするとペン先からニュルニュルと出てきます。
あとは自由に絵を描きます。
最初はまっすぐに線を引くのもなかなか難しいですが、ものすごく新鮮で楽しいです。
完成です。
すぐに冷えて固まりました。形はいびつですが、星です。
次は空中に描いてみます。
土台を少し描いてからペンを上に持ち上げると、空中に線を引くことができます。
ただし重力があるので、水平に引くのは至難の技かと思います。
フィラメントが固まらないうちに手で形を変えれば、色んな向きの線を描くことが可能。
手をうまく使って変形させれば、空中でお絵描きができちゃいます。
初めてでも簡単に3Dのものが作れる。だけど上手に作るのは難しい。
3Dペンを使えば、初心者やこどもでも簡単に3Dのものが作れます。
一見難しそうに見えますが、操作自体はとても簡単で、鉛筆で絵を描くのと同じ感覚で描くことができます。
実際、私が買った3Dペンにはたった3つしかボタンが無く、絵を描く最中に使うボタンは1つ(フィラメントを出す/止める)だけでした。
また、1番最初に立体の自転車作りにチャレンジしたのですが、出来栄えはともかく、すぐに作れました。
口コミや評価を見ると「子供には難しい」との声もありますが、上手に作るのが難しいだけだと私は思います。
正直、大人の私が作ってもガタガタになりますが、自分の手で何かを作り上げたという嬉しさ・楽しさのほうが勝ち、出来栄えなんて気になりません。
難しいからこそ自分で考え、知育に繋がるのかもしれません。
難しいからできないだろうと決めつけずに、一度チャレンジしてみる価値はあると思います。
子供が飽きてしまったら、次は大人の番です。もしかしたら子供よりはまってしまうかもしれませんよ。
【難易度別】作品をつくる方法5パターン紹介
平面に書く:難易度☆
好きな絵を探してきて、絵をなぞるだけなのでカンタンです。
付属の下絵を使って、飛行機を作ってみたいと思います。
まずは機体をピンクで塗りつぶします。
続いてフィラメントの色を変え、羽、窓を塗っていきます。
断熱板から取り外して、完成です。
自分の好きなキャラクターで作ることも可能です。
描きたい絵を紙に印刷し、その上に断熱板を置いて同じようになぞるだけです。
型をとる:難易度☆☆
型をとりたい物を用意します。
今回は、家にあったスプレー缶に紙を巻いて、ペン立てを作りたいと思います。
平面に描くのと同じ要領で、スプレー缶の側面に線を描いていきます。
途中で色を変えたりして、自分の好きなように模様を作ります。
スプレー缶から取り外すと、こんな感じの枠ができあがりました。
底面から物が抜けないように、何本か線を張ります。
弱々しいですが、一応ペン立ての完成です。
パーツを作って組み立てる:難易度☆☆
付属の下絵を使って、自転車を作ってみます。
まずは自転車のパーツを作ります。
パーツ同士を、フィラメントで接着して出来上がりです。
実用品を作る:難易度☆☆
S字フックを作ってみます。
Sを描き、強度をつけるために何重にもなぞります。
S字フックの完成です。
軽い物ならラクラクかけられます。
「今すぐS字フックが欲しいけど、買いに行けない…」なんて時は作れば解決です。
自分で創造する:難易度☆☆☆
3Dペンの醍醐味は、自由になんでも作れることです。
下絵や型が無くても、自由自在に好きなものを作ってみましょう。
例えば、犬を作ってみたいと思ったら、足から骨格を作って肉付けしていきます。
犬(のつもり)ができました。
あとは、糸を引いたようにまとわりついている、不要なフィラメントをハサミで切って完成です。
こんなものも作ってみました。なんちゃらボールですね。
ちなみにフィラメントの跡(線)は、はんだごてを使ってちょっと滑らかにしています。
はんだごてをうまく使えるようになれば、フィギュアなんかも作れそうです。
拡大写真を見ると凸凹で粗が目立ちますが、遠目に見ると案外良い感じに出来上がったんじゃないかと、自分では満足しています(笑)
まとめ
いかがでしたか。
初心者や子供におすすめの3Dペンをご紹介しましたが、どのペンでもモノづくりの楽しさ・難しさは味わえると思います。
クリスマスや誕生日プレゼントに、もしくは夏休みの自由研究に何か作るのもおもしろいかもしれません。
ぜひ、親子で一緒に楽しんでくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。